
沖縄県那覇市、人口も多く県内で有数の都市の中でも県庁所在地のある全国的にも有名な市である。観光地としても有名だが経済の中心地にもなるこの街には市街地の中でもベットタウンに当たる地域がありその学校はある。 「市立大道小学校」 住宅街の中でそびえ立つ学舎は、立派な門構えの入り口があり、90年代後半当時、はばたけと呼ばれた広場には生徒が賑わい、登下校の口グセが「でぇじ難儀〜」と生徒は口々に言ったものだ。 当時は旧校舎があり、独特な空気感がそこにはあり、子ども達には「肝試し」「ドロケイ」といった恰好の遊び場であった。敷地内には幼稚園があり、今現在もあると良いのだが、大きな遊具があり、その滑り台では秘密話をよく覚えている。 現在の校舎は当時の風景から一変し、都心にある校舎を彷彿とさせる新校舎が建っており、どんな生徒でも受け入れる事の出来る様に、校内にエレベーターが設置されたり、バリアフリーが充実している校舎へと様変わりしている。 現在ではどのような活動に力をいれているのだろうか。私が学生時代の当時は、男子はサッカーか野球のクラブに入っていて、学校のグラウンドでは学年も性別も関係なくチャンプルーでお祭り騒ぎのような休み時間や放課後を過ごした日々がとても遠く懐かしい思いにさせる。 校内でとても真新しいと感じたのが、校舎内にある図書館だ。よく小説や図鑑を借りた、と言えば嘘になるが、校内を行き来する渡り廊下が図書館の頭上にかかり、幼ながらに「近未来」を感じさせる造りになっていたのが今でも印象に残っている。 学校生活に欠かせないのは「給食時間」。校内に給食センターがあり、その日の給食がショーケースに並ぶと、その匂いが胃袋をくすぐり給食が待ち遠しかった事を今でも思い出す。 そんな懐かしい母校が、少子高齢化や人口減少の社会状況にも、廃校にならず、今でも元気よく生徒達が通っている事を思うと、いつか何かの形でこの校舎で思い出を作ることが出来ればと考えているが、もし、この校舎で自身の子どもが通うことがあれば、さぞ賑わうエリアでスクスクと育つことだろう。