
宇和島市立住吉小学校は、愛媛県宇和島市住吉町870番地2に位置する公立小学校です。2024年4月1日現在、全校児童数は194名、職員数は15名です。 校訓は「大きな石は俺にもてころ」であり、これは宇和島市出身の社会教育家、森岡天涯先生の言葉に由来します。「大きな石」とは、人々が敬遠する仕事や社会的困難を指し、「困難があるなら私のところにもってきなさい」という奉仕と社会貢献の精神を示しています。また、自らに困難を課すことで成長しようとする自己鍛錬の意志や向上心も表していて、「もてころ精神」と名付け、全教育活動の基盤とされています。 教育活動の一環として、地域との連携を重視されていて、例えば、2025年2月26日には、2年生が生活科の授業で「まち探検パート2」と題し、地域の植村製菓を訪問され、生徒たちは飴作りの工程を見学し、出来立ての飴を味わうなど、地域の魅力を再発見する機会となりました。 また、防災教育にも力を入れておられ、宇和島市の「防災事前復興教育プロジェクト」の一環として、5年生が総合的な学習の時間に防災について学んでいます。2024年10月10日には、講師を招いて校区の様子やインフラ、自然災害の恐ろしさについて学びました。この学習を通じて、災害が起こる前の準備の大切さを理解し、地域の安全に貢献する力を育んでいます。 さらに、平和学習にも取り組んでおられ、2024年10月11日には、6年生が「宇和島空襲を記録する会」の講師を招き、戦時中の宇和島の様子について学びました。紙芝居や当時の資料を通じて、戦争の悲惨さや平和の尊さを深く理解する機会となりました。 環境美化活動としては、全校ボランティア活動を定期的に実施しています。2024年10月7日には、第2回全校ボランティアを行い、児童と「もてころサポーター」の協力のもと、校舎内外の清掃活動を行いました。この活動を通じて、児童たちは学校を美しく保つことの大切さを学ばれています。 住吉小学校は地域との連携や多様な教育活動を通じて、児童の健全な成長と社会性の育成に努めておられ。「もてころ精神」を基盤とした教育方針のもと、これからも地域に根ざした特色ある教育を推進されています。